
スポーツ時の突き指、軽く見ていませんか?
スポーツ中にボールや相手と指先がぶつかったり、転んで手をつくことで起こる突き指は

突き指で起こりうるケガの種類
①靭帯損傷: 突き指の中でもっとも多く、関節を支える靭帯が伸びたり、切れたりすることがあります。 関節の不安定感や強い痛みが特徴です。骨折や脱臼に比べるとある程度我慢できるため放置されることが多いです。
②骨折: 指の骨は小さいため折れてしまうことがあります。強い痛みや腫れ、見た目で 変形が見られる場合は骨折の可能性が高いですが、変形がなくても骨折していることは多々あります。
③脱臼: 関節が正常な位置からずれてしまうことです。 激しい痛みと見た目の変形を伴います。
④マレットフィンガー: 指の第一関節が曲がったまま伸びなくなる状態で、腱が骨から剥がれたもの、骨の一部が剥がれたものなどがあります。


受傷後の間違った自己対処法とリスク
絶対にやってはいけないこと:引っ張る
突き指をした際に、指を引っ張る行為が良いと認識されている方が多くみられますが、これは非常に危険です。上記の通り「突き指」の中には靭帯損傷~骨折、脱臼までその病態は人によりさまざまです。それを知らずに引っ張ることにより下記のように状態を悪化させるだけでなく、手術しなければ治せない状況に陥ることもあります。
・ボタン穴機構: 損傷個所と靭帯損傷の種類によっては、 引っ張ることで骨が靭帯や腱などの関節の間に挟まり込み、外からの操作では抜けなくなり、手術が必要になることがあります。
・変形: 無理に引っ張ることで、骨折の変形が悪化したり、不安定な骨折型になってしまったり、腫れの悪化により関節の変形を引き起こしたりする可能性があります。
・剥離骨折:脱臼した関節を無理に引っ張って元に戻すと、骨同士がこすれた際に新たな骨折を起こし、新たな関節の腫れに繋がります。
とくに見た目で変形が分かる場合は、絶対に引っ張らずアイシングと安静のみ実施してすぐ当院までご連絡ください。

早期に受診しなかった場合のリスク
・慢性的な痛みや不安定感: 適切な治療を受けずに放置すると、痛みや腫れが長引いたり、 関節が不安定になったりすることがあります。
・変形治癒: 骨折や脱臼をそのままにしておくと、 骨が変形した状態でくっついてしまい、 指の機能障害につながることがあります。日常生活で手は常に使うため、スポーツ活動だけでなく様々な生活シーンで不便を感じることになってしまいます。
・可動域制限: 関節周囲の組織が癒着し、 指の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなることがあります。初期に適切な治療をしないと腫れが残りやすく、腫れによって指が曲がりきらない、握れないことが見受けられます。
指のケガは当院へお任せください/スポーツによる突き指に精通した院長が対応し的確な検査と治療を行います
・超音波観察機器による精密な検査: 骨折、脱臼や靭帯損傷の状態を詳細に評価できます。
・金属副子や熱可塑性キャスト材を用いた外固定: 患者様の状態に合わせた最適な固定方法を選択し、 早期回復をサポートします。「たかが突き指」と安易に考えず、違和感や痛みを感じたら、 お早めに当院にご相談ください。 あなたのスポーツ復帰、社会復帰、日常生活を全力でサポートいたします。