
転倒!手首の痛み、もしかして橈骨遠位端骨折?
日常生活でつまずいたり、 滑ったりして手をついてしまったり、スポーツ中に転倒した経験はありませんか?その時、 手首にズキッとした強い痛みを感じ、その後も痛みや腫れが続いたら、「手首のねんざ?もしかして骨折した? 」と不安になりますよね。
特に多いのが、手首の親指側にある橈骨(とうこつ) の先端部分の骨折、いわゆる橈骨遠位端骨折( とうこつえんいたんこっせつ)です。

なぜ転倒で手首を骨折しやすいの?
転倒の際、私たちは無意識に手をついて体を支えようとします。 この時、手首には大きな力が一点に集中します。特に、 手のひらを地面についた状態だと、 手首は手のひらと前腕の骨に挟まれるような形になり、 テコの原理で骨に強い力が加わりやすいのです。 骨の強度は個人差がありますが、 特に骨がもろくなっているご高齢の方や、 骨の成長期であるお子さんは注意が必要です。

受傷直後の自分でできる対処法
もし転倒して手首が痛くなったら、 まずは以下の3つのポイントを試してみてください。
・安静: 無理に動かさず、楽な姿勢で安静に保ちましょう。
・冷却: 氷のうや冷やしたタオルなどで、痛む部分を優しく冷やしましょう。 血管が収縮し、腫れや痛みを和らげる効果があります。
・固定: 添え木(ダンボールや雑誌などでも代用可)や包帯などで、 手首が動かないように軽く固定しましょう。
ただし、これらはあくまで応急処置です。痛みが続く場合や、 腫れ、見た目の変形がある場合は、すぐに当院へご連絡ください。

早期受診しなかった場合のリスク
「少し様子を見よう」と自己判断で放置してしまうと、 以下のようなリスクがあります。
・骨のずれ(転位)が悪化:時間が経つほど、 腫れや筋肉の緊張で骨の位置がずれやすくなります。 ずれが大きいと、手術が必要になる可能性も高まります。
・靭帯や神経の損傷を見逃す:骨折だけでなく、 同時に周りの靭帯や神経を痛めている場合もあります。 適切な治療が遅れると、後遺症が残る可能性があります。
・偽関節(骨がくっつかない)のリスク:骨折した部分が固定されず、 骨同士がくっつかない状態になることがあります。この場合、 手術が必要になることが多いです。
・慢性的な痛みや機能障害: 適切な治療を受けないと、手首の可動域が制限されたり、 慢性的な痛みが残ったりする可能性があります。


当院では超音波機器で観察が可能/骨折は当院で対応可能です
当院には、超音波観察(エコー)機器があります。 レントゲン検査では分かりにくい細かい骨折の早期発見や、 靭帯や腱、内部出血の状態を詳しく観察することができます。 レントゲンのように放射線被ばくの心配もなく、 その場で迅速な観察が可能です。あまり知られていませんが、骨折は整形外科(病院)だけではなく接骨院でも対応可能です。とくに当院は整形外科にて毎日骨折の対応をしていた院長が対応し、常に整形外科と連携も取っているためご安心ください。固定や治療スケジュールも一人ひとりの状態に合わせて実施していきます。「もしかして…」と思ったら自己判断せずに、 できるだけ早く当院にご相談ください。 早期の適切な判断と治療が、後遺症を残さず、 スムーズな回復への第一歩です。手首の痛みでお困りの方は、どうぞお気軽にご来院ください。